「注文した値段と違う！」なんてことが起きる前に知っておきたい、スリッページのこと

ストリーミング注文など、FXでリアルタイムに提示されている為替レートを任意のタイミングで発注する方法では、為替相場の変動などによって注文時に指定したレートと実際に約定するレートとの間に差が生じる場合があります。

これをスリッページといいます。

それでは、「注文した値段と違う！」などということが起きる前に知っておきたい“スリッページ”についてご紹介したいと思います。

まず、スリッページについてもう少し詳しく見ていきましょう。

スリッページはストリーミング注文などで為替変動により注文時に指定したレートと実際に約定したレートとの間に生じた乖離（かいり）のことをいいます。

注文した価格と約定した価格がずれることで、不利なレートで購入してしまうというスリッページは、FXを行う人にとってはデメリットです。

ですから、FXをはじめる際にはこのスリッページが起こりにくい業者を選ぶことが大切となります。

スリッページの具体例をご紹介しましょう。

例えばFXの取引画面でレートとチャートを見て、「1ドルが95.555円」のタイミングで「買い」のクリック注文したのにも関わらず、実際に買ったレートは「95.565円」になることがあります。

スリッページは単純な時差ではなく、このような注文時のレートと約定後のレートに差が発生する現象のことをいうのです。

FXの注文ではスリッページが起こるということがおわかりいただけたと思いますが、FX業者については「約定率」が高いほどタイムロスが少ないので“優秀なFX業者”であると言えるでしょう。

また、約定率が高いFX業者を選ぶだけでなく、スリッページを少なくするタイミングもあります。

重要な指標の発表時や月曜や休日の朝など相場が荒れている時の取引は、スリッページ対策として、初心者の方などFXの取引に慣れるまでは避けておくとよいでしょう。

このように、FXの取引では注文時と約定時の価格にズレが生じるスリッページという現象がおこります。

FXをこれからはじめる人はタイムロスの少ない業者選びを、また、初心者の人は相場が荒れていたり、重要な指標発表時の取引はなるべく避けることをおすすめします。