これがない業者は絶対選んじゃダメ!信託保全って?
FXでは金融商品取引法など関連法令に基づいて、FX会社は顧客から預託を受けた証拠金(資金)をFX会社の財産とは区別して管理することが義務付けられています。
そのため、信託保全はFXの業者選びの非常に重要なポイントとなります。
それでは、この「信託保全」についてその内容、種類についてご紹介したいと思います。
まず、「信託保全」そのものについてもう少し詳しく見ていきましょう。
信託保全は、「顧客から預託を受けた証拠金を、FX会社は自社の固有財産と区分して管理すること」です。
信託保全を行うことは、会社の義務にあたります。
もしFX会社が破たんしてしまった場合、顧客の資産は受益代理人である外部弁護士を通じて顧客に直接返還されることになるので、「資金を失う」というリスクを回避することができます。
信託保全はFX業者の破たん・倒産してしまった場合の資金を失うリスクを回避するものであると述べましたが、信託保全は業者の義務でも、保証内容にはばらつきがあります。
信託保全には、「一部信託保全」と「完全信託保全」の大きく2種類があります。
「一部信託保全」は顧客の証拠金の一部を金融機関の信託口座に預けて、残りを自社で管理するものとなります。
「完全信託保全」は顧客の証拠金を完全に金融機関の信託口座に預けて分割管理をするものになります。
「一部信託保全」のFX会社が破たんした場合は、証拠金が返ってこない可能性が高いため、「完全信託保全」の業者を選ぶべきでしょう。
さて、信託保全のポイントとして、「信託残高をいつ修正するか?」という期間によっても内容が異なります。
信託残高を修正する期間には「日次信託」と「週次信託」があり、もしFX会社の経営状態が悪化した際、信託残高を修正する期間が短いほど、預けた資金がFX会社の意のままになるリスクが少なくなります。
信託保全の金額にも「保全される範囲」があります。
信託保全の範囲としては「証拠金そのもの」か「証拠金±損益±スワップ金利−手数料」の違いがありますが、より安全度が高いのは「証拠金±損益±スワップ金利−手数料」と言えるでしょう。
このように、信託保全はFXをはじめる際に必ずチェックしておかなければならない重要事項となります。
また、FX会社の破たん時のリスクを回避できるよう信託保全は完全信託保全の業者を選ぶようにしましょう。
FXの専門知識を知ろう!|FX基礎知識
- とりあえず3つ覚えよう!7つの注文方法
- 組み合わせは無限大?通貨ペアのいろいろ
- 小さな額でも積もれば大金に……スプレッドが重要な2つの訳
- 5万で初めても50万の取引が可能に!レバレッジを上手く活用しよう
- いくら預けるかがレバレッジに影響する!証拠金の重要性
- 少ない額でFXしたいなら考えるべき、通貨単位の大きさ
- のんびりFXをしたいなら、スワップポイントをメインに稼ごう
- これがない業者は絶対選んじゃダメ!信託保全って?
- これをやったら大損確定?!ロスカットにはご注意
- 「注文した値段と違う!」なんてことが起きる前に知っておきたい、スリッページのこと
- 大損する前の警告機能、マージンコールを知っておこう
- 思った以上に大事かも?たまに見る「約定率」とは一体?
- FXは過去に学ぶ!チャート分析とは?
- 人がやらなくてもいい投資?!システムトレードとは?