一度読めばまるわかり!FX用語集
ロスカット
ロスカットとは、含み損が大きくなりすぎた場合のリスク回避のために自動的に行われる強制執行のことをいいます。
FXには「ストップ高」「ストップ安」など株のように値幅制限まで売買できる仕組みがありません。
レバレッジを高くかけることで利益を大きくすることができる反面、損失もかなり大きくなってしまう可能性があるのです。
損失により証拠金が全額失われてしまうほか、さらに不足金が発生してしまうこともあり、ロスカットはそれらの大きすぎるリスクを避けるためのものとなります。
ロスカットが執行されるのは、あらかじめ設定されている必要証拠金維持率を下回った場合です。
必要証拠金維持率はFX取引業者によってそれぞれですが、20〜30%に設定されている業者が多いようです。
ロスカットまでの具体的な流れは、証拠金維持率が50%を下回るとマージンコールがかかり「証拠金の追加」を求められます。
マージンコールが発生したにも関わらず、証拠金維持率が期限までに改善されない場合など証拠金維持率が30%を下回るとロスカットが執行され、ポジションが強制的に決済されてしまうことになります。
ロスカットが執行されると、基本的には証拠金以上の損失は出ることもなく、不足金や借り入れも発生することはありません。
しかし、実際に執行されるレートがロスカットの水準と大きく離れてしまう場合には、預け入れた証拠金以上の損失が発生することもあります。
ロスカットで証拠金の大半を失わないためにも、レバレッジの高設定には十分注意し、証拠金に余裕のある取引を心がけましょう。